川崎医科大学 病理学1

病理診断

外科病理診断および病理解剖

病院病理部では病理医として、外科手術や生検によって得られた組織片や、細胞診検査で得られた細胞を主に顕微鏡を使って詳しく調べ、患者様の持つ病気の最終診断を行い、主治医にこれを報告するとともに、今後の治療方針に関して協議しています。 当病理部には病理医が常駐、患者様からの検体を毎日全員で検討し診断しています。また必要あれば免疫組織化学的分析や分子病理学的検索を日常的に行って治療方針の決定に貢献しております。2010年に当病理部で取り扱った年間検体数は、外科病理標本約10000件、術中迅速診断約600件、細胞診約7000件、病理解剖約50体です。また周辺医療機関は勿論、日本各地からのコンサルテーション(相談症例)も受けています。また、慎重な検討が必要な症例ではその領域の権威のもとへ検討を依頼するなど、診断精度を高めるための最大限の努力をおこなっています。細胞診では、細胞検査士と細胞診指導医による検体のダブルチェックを行っています。
病院病理部

◎外部からの剖検を受けております。

病院機能評価

病理医の数、外科病理標本や細胞診の検体数、病理解剖の検体、他科とのカンファレンスの回数は医療の質の評価にとって重要な指標と考えられていますが、病院病理部は2004年と2010年に受けた病院機能評価においていずれも高い評価を受けました。
病院病理部 集合写真



2004年のver.3 の病院機能評価を終えてホッとしたところでの病院病理部の集合写真。初めての経験であり緊張し、皆で多数の資料を揃えて対応しました。苦しい時期でしたが大変思い出深いものです。

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カンファレンス

剖検に関しては、剖検会や臨床病理カンファレンス(CPC)を行って、臨床各科との連絡を密にとるようにしています。また、外科病理診断に関しては、部内あるいは 臨床各科とのカンファレンスを定期的に開催しています。病理1で担当しているのは、消化器カンファレンス、神経病理カンファレンス、血液カンファレンス、呼吸器カンファレンス、頭頸部カンファレンス、肝・胆・膵カンファレンスです。これらのカンファレンスは、病理診断の精度管理上きわめて大切な役割を果たしています。また学生教育やレジデント教育にも役立っています。
部内免疫カンファレンスの様子
部内免疫カンファレンスの様子
血液病理カンファレンスの様子
血液病理カンファレンスの様子1 血液病理カンファレンスの様子2
ブレインカッティングの様子
ブレインカッティングの様子
ホルマリン固定後の「脳の切り出し」です。主治医や神経関係の臨床医とともに、一緒に切り出しをしています。アルツハイマー病やレビー小体病、嗜銀顆粒病など、国際診断基準に準じたサンプリングを行っています。
消化器カンファレンスの様子
消化器カンファレンスの様子1 消化器カンファレンスの様子2 消化器カンファレンスの様子3
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